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養殖管理において、飼育期間を正確に記録することは非常に重要です。「飼育完了」機能は、出荷完了や大量斃死などにより管理が不要となった魚群を適切に識別するための機能です。飼育完了機能は、単なる記録の区切りではありません。養殖管理の質を左右する重要な機能です。適切なタイミングでの飼育完了処理が、効率的なデータ管理の基盤となります。
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飼育完了をしない場合の問題点
飼育完了を行わないと、以下のような問題が発生します。
ロット管理>飼育完了
<aside> 💁🏻♂️ 操作方法
各魚群の飼育期間を明確に記録し、正確なデータ管理を可能にするためには適切なタイミングで「飼育完了」機能をご活用いただく必要があります。具体的には以下のようなケースが発生した際にご活用ください。
ウオテックでは生簀構成を変更してもロットが繋がった状態でデータを管理しているため、ここの漁場図の運用はかなり厳密な設計をしています。たとえば、4/20に200kgの給餌記録がついているのに、4/7にその生簀を移動しようとすると、この給餌記録の取り扱いをどうすればいいかがわからなくなります。分養や統合と同様、何らかの飼育記録を1つでもつけてしまうと、それよりも過去の日付ではその生簀は生簀構成の変更ができなくなるという非常に強い制約をuwotechは採用しています。
この点は運用上もかなり強く意識頂く必要があると考えており、「飼育完了による生簀構成の変更は絶対に後回しにしない」というルールを厳守頂くようにお願いします。過去のデータをすべて削除して生簀構成を変更するのは相当な手間と時間を要します。その日の生簀構成が最新でない状況になっていたら、まずは生簀構成(漁場図)を必ず最新化してから記録するようにしましょう。
<aside> ⚠️ 最新でない漁場図のまま運用し続けたことで支障がでてきた場合や生産者様では過去にさかのぼって漁場図を書き換えるのが難しくなってしまった場合は、**有償対応(10万円~)**となります。
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「飼育完了すると、過去のデータが入力できなくなってしまうのでは?」というお声をよくいただくのですが、そのようなことはありません。実際には、飼育完了後もそれ以前の日時については**新しい出荷記録・給餌記録・投薬記録・斃死記録等を追加したり、すでに記録されたデータを編集・修正・削除したりすることができます。**飼育完了は単に「この生簀での飼育期間はここまで」という区切りを付けるための機能です。データの入力や修正を制限するものではありません。
例えば、出荷作業に追われて正確なデータを入力する時間がない場合でも、まず飼育完了の処理だけを済ませておき、後日改めて詳細データを入力することができます。ぜひ安心して飼育完了機能をご活用ください。まずは飼育完了を行っていただき、その後落ち着いてデータの整理を進めていただければと思います。
養殖では、理論上の在池尾数と実際の在池尾数に差が生じることがよくあります。この差は、実際に出荷作業を行ったり、斃死数を数えたりすることで明らかになります。このような状況でも飼育完了の処理はそのまま問題なく行っていただけます。なぜならば、uwotechでは飼育完了の処理を行った際に、理論在池尾数を強制的に0尾に書き換え(飼育完了する際に実在池尾数は0尾のはずだから)**、必要な調整数の記録を自動で行うようにしているからです。**これにより不明尾数や超過尾数が自動で記録されます。
この尾数調整は、単なる数字合わせではありません。不明尾数や超過尾数を正確に把握することで、元々の在池尾数がどれだけだったのかを遡って特定することが可能になります。また、この調整結果に基づいて各種指標も自動で再計算されます。その結果、現実により即した形で、各種指標の計算結果を得ることもできるようになります。
uwotechでは安全かつ効率的に養殖データを管理するため、魚群、網、生簀枠のそれぞれを完全に独立した管理対象として設計しています。これらの要素は同一の座標上に配置することが可能であり、それぞれが独自の管理体系を持っています。