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原価機能が使えるのはエンタープライズプランのお客様のみです。スタータープラン、スタンダードプラン、アドバンスプランの方はお使い頂けませんので、原価設定関連のコンテンツはスキップいただいて構いません。

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uwotechは総平均法と移動平均法での原価計算に対応しており、1尾原価や1kg原価が計算できるようになっています。その計算過程で設定できる項目がありますので、必要に応じて設定するようにしてください。デフォルト設定でも大きく問題はありませんので、強いこだわりがなければスキップしていただいても構いません。

総平均法とは、期間内の総仕入金額(期首在庫+当期仕入)を総数量(期首在庫数+当期仕入数)で割って、単価を算出する方法です。移動平均法とは、新しい仕入れがある度に、その時点での在庫金額を在庫数量で割って新しい単価を計算する方法です。uwotechでは仕入と投入が同時に起こるような形で単純化しているため、現時点では仕入と投入の区別を行っておりません。また投入の記録を付けるたびに移動平均法の原価計算はできるようにしていますが、実際の運用上は毎月月末の在庫金額を算出する形になると思いますので、毎月の月末の計算結果を蓄積するように設計しています。

一般的には移動平均法が実態をより正確に反映できるため、魚価の変動が激しい養殖業ではこの移動平均法が適していることが多く、企業養殖では移動平均法を採用していることが多いです。ただ、計算に手間と時間がかかることから、個人や中小規模の生産者では総平均法で原価計算をしているケースの方が多くなっています。

設定方法

右上の三本線のアイコンをタップし、「設定」をタップしたあと「原価」をタップします。パソコンは左のサイドバーの下部に「設定」導線があります。原価では「仕掛品評価」「表示形式」「間接費一覧」という3つの項目を設定することができます。ここでは「仕掛品評価」「表示形式」の設定をしていきます。

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仕掛品評価

この「仕掛品評価」は移動平均法で在庫金額を算出する際の設定項目です。斃死損、廃棄損、棚卸差異をそれぞれ原価で扱うのか、非原価で扱うのかを設定できます。総平均法を採用しているお客様はここの設定は特に計算結果に影響しないため、スキップしていただいても構いません。

たとえば斃死損を原価とする場合は、斃死した魚の原価を生存している魚に上乗せして計算します。この方法では、斃死損を通常の養殖コストの一部として考え、生存魚の原価に含めます。結果として、販売価格に斃死損のコストを反映させやすくなります。 一方で斃死損を非原価として処理する場合は、斃死した魚の原価をその月の営業外費用もしくは特別損失として処理します。この方法では、生存している魚の原価を実際の養殖コストのみで計算できます。異常な斃死があった場合でも、販売価格の設定に影響を与えにくくなります。

通常想定される範囲内の斃死は原価処理、異常な斃死(疾病の大量発生など)は非原価処理としたい場合は、通常想定される範囲内の斃死は「斃死」、異常な斃死(疾病の大量発生など)は「廃棄」に入力し、斃死は原価、廃棄は非原価としていただくのがオススメです。この辺りは自社の社内運用と絡むところも多いと思いますので、経理のご担当者様や会計士・税理士などに一度相談の上、どのように仕掛品評価を行うかをご検討頂ければと思います。

原価・非原価の切替を行う場合は、対象の項目をタップすると切替画面が出てきますので、原価・非原価の設定を変更後、「確定」をタップしてください。

表示形式

過去の累計コストや出荷の合計金額などは構造上、かなり大きな値になってしまうため、表示形式を通常は千円単位で表示しています。ただ、経理との連携や計算過程の把握を行う際は千円単位になっていると却ってわかりづらいという方もいるかと思いますので、円単位での表示に切り替えることもできるようになっています。その設定ができるのがここの「表示形式」の項目です。

表示形式を変更する場合は「合計金額」をタップすると変更画面が出てきますので、表示形式の設定を変更後、「確定」をタップしてください。

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