変遷機能は、養殖場での魚群管理における全てのイベントを時系列で確認・把握するための機能です。この機能により、養殖魚の生育過程を一元的に管理し、いつどこでどのような管理が行われてきたかを正確に追跡することができます。
変遷機能の最も重要な特徴は、全ての魚群管理イベントが時系列で整理され、一目で把握できる点です。池入から始まり、分養、統合、移動、初期化といった、養殖過程で発生する様々なイベントが時系列で表示されます。これにより、各魚群の育成過程や管理状況を簡単に確認することができ、自社の養殖履歴を正確に把握することが可能です。
生産規模や魚種によっては同時に多くの魚群を管理する必要があるため、目的のイベントを素早く見つけ出すことが重要です。変遷機能には、この課題を解決するための強力なフィルター機能が実装されています。イベントの種類(池入、分養、統合、移動、初期化)はもちろん、魚種、種苗、期間、漁場といった条件でイベントを絞り込むことができます。このフィルター機能により、例えば特定の魚種に関するイベントのみを表示したり、特定の漁場での管理状況のみを確認したりすることが可能となり、多数の魚群を扱う現場でも効率的な管理を実現できます。フィルター機能は画面右上のフィルターアイコンからご利用いただけます。
変遷機能では、各イベントの情報を漁場図で俯瞰的に確認する「漁場図モード」と詳細なイベントデータを確認し、編集する「編集モード」の2つのモードで各イベントの情報を管理することができます。
漁場図モード
編集モード
表示モードはアイコン一つで簡単に切り替えられます。画面右上にある鉛筆アイコン(漁場図モード)または漁場図アイコン(編集モード)をタップするだけです。
漁場図モードでは、イベント発生時の漁場全体の状況を俯瞰的に確認することができます。編集モードでは、池入時の金額や尾数、分養・統合時の尾数、平均体重といったデータの修正が可能です。間違って記録をしてしまった場合は記録を削除することもできますが、無制限にイベントの削除を許してしまうと、膨大なデータを誤って一度に削除してしまうリスクがあるため、種苗ごとの最新のイベントのみを削除できるように制限しています。
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